■AV事務所の掛け持ち
一人で複数のAVプロダクションに同時に所属してはいけません。
ただでさえ、他プロダクションからの引き抜きに神経を尖らせている業界です。
掛け持ちがバレたら損害賠償を請求されることもあります。
どうせバレないだろうと思うかもしれませんが、AV業界は意外と狭いです。
マネージャー同士の交流も行われているので、話の中で貴女の名前が出てきたら、即バレてしまいます。複数のところに所属したほうが稼げると思いがちですが、そんなことをして結局どちらからも契約違反で解雇され、しかも賠償請求…なんてことになったら、お金を稼ぐどころか、その後の生活も危うくなるので絶対やめましょう。

■撮影のドタキャン
AV女優が突然撮影をキャンセルして撮影中止になると、関係者全員に多大な迷惑がかかります。撮影スタッフは、その日その時間の撮影のために準備をし、時間を割いて現場に集まっています。人件費もかかっていますし、スタジオレンタル費用・撮影機材の費用もかかっています。
その負担は、誰かが負担しなくてはなりません。
通常は、AV女優を派遣しているAV事務所が責任を負うことになりますが、AVプロダクションからドタキャンした本人に損害賠償請求することもあります。
AV業界は意外と時間に正確で、きちんとした社会です。
社会性や協調性など、普通の社会生活を営む上での常識的なスキルは必要です。
撮影を軽く見ていると、思わぬしっぺ返しを食うことになりますので、絶対にしてはいけません。

■業界内恋愛
AV業界で一番厄介な問題が、AV女優の恋愛問題。
撮影現場のトラブルやミスならお金で解決出来ますが、恋愛はお金だけでは解決出来ない様々なトラブルを生みます。
恋愛相手が出来たからAV女優を辞めたいと言い出すAV女優が出てきたり、他事務所の彼氏に口説かれてその事務所に引き抜かれたり、モデルに漏らしてはならない出演料などの情報がAV女優に漏れたり、良いことはひとつもありません。
しかし、AV業界は、セックスを商品にする業種という性質上、AV監督、AV男優、AD、編集者とAV女優の恋愛沙汰がなくなることはありません。
恋愛で事務所を辞めるという話になると、損害賠償の話に発展する場合もあるので、常に肝に銘じておく必要があるでしょう。

■出演料を直接モデルに伝えること
AVプロダクションはAVメーカーから支払われた出演料のいくらかをAV女優に給料として支払っています。
出演料のいくらが給料となるかは、AV事務所がそれぞれ決めています。
普通は、出演料の３～４割が相場と言われています。
AV事務所としては、メーカーから支払われる出演料を出来るだけ自分たちの利益にしたいので、AV女優への給料を出来るだけ抑えたいのが心情です。
その辺は、所属事務所がどれくらいモデルに対して良心的かということにかかっています。
モデルが事務所に実際の出演料を聞いても絶対に答えてはくれません。
メーカーが女優に直接出演料を伝えたりした場合は一大事です。損害賠償を請求されることもあります。
AV女優には関係ないことですが、知っておいたほうが良い業界のタブーです。

■18歳未満でのAV出演
AVプロダクションは18歳未満の女の子をAVに出演させてはいけません。
刑事罰に処せられます。
事実、2010年には、十分な年齢確認をせずに１８歳未満の少女をアダルトビデオ（ＡＶ）に出演させたとして、児童福祉法違反（淫行）などの疑いで、AV事務所の経営者が逮捕されています。
AV事務所は面接の際に、免許証やパスポートで必ず年齢確認するようにしていますが、万全とは言えません。
本人の免許証かと思ったら姉のだったということもあります。
見た目では、本人かどうかの区別は困難です。じっくりと話し合いをしながら、話に矛盾が出てきて、実は18歳未満と分かるということもあります。
AVに出演していっぱいお金を稼ぎたいという気持ちは分かりますが、嘘をついてAV出演すると、バレた時にAV事務所が潰れるくらいの一大事になります。
自分だけの問題では済まされないので、18歳未満でAV女優に応募してはいけません。