AV事務所と聞くと荒くれ者の跋扈する無法地帯のようなイメージをお持ちの方もいるのでは？
確かに、90年代の前半までは、AV事務所は法人化しない個人経営のところが多く、ビジネスというよりは人身売買の色が濃かったようです。
しかし、90年代後半になると、小泉首相の「聖域なき構造改革」で格差が拡大し、貧困層の増加したことで、高収入バイトのAV女優が一般の女性にとっても一つの選択肢となり、さらにパソコンや携帯電話が普及したことで、応募も手軽に行えるようになったことから、AV事務所は安心感をアピールする必要から、法人化したり、コンプライアンスを重視したりなど、よりクリーンな組織になっていきました。
現在では、普通の会社と変わらないくらいスタッフは親切で礼儀正しく、誠実で仕事にもひたむきな人たちばかりです。
AVプロダクションの最大の役割は、AVメーカーへのAV女優の派遣と、メーカとの給料の交渉や撮影日程調整など、AV女優のマネージメント。
AVメーカーとAV女優の間に生じたトラブルを処理したり、AV女優の悩みを聞いてあげたり、その業務は一言ではくくれないくらいに多岐に渡っています。
AVモデルを目指す方の中には、AVプロダクションが中間に入ると、自分の取り分が少なくなると不満を覚えている方もいるかもしれませんが、中間にプロダクションが入るからこそ、モデルの仕事が成り立つということを忘れないでください。
例えば、AV女優として人気が出てきた企画単体の女優がいたとして、彼女がある日フリーになったとします。
すると、それまで事務所とメーカーのつながりで仕事が来ていたのに、その日からぱったり仕事が来なくなります。
ギャラの交渉も自分で行わなければならず、必ずメーカーに安く買い叩かれるでしょう。
むしろ、事務所に所属していたほうが、確実に給料をもらえる安心感があります。
AVプロダクションは所属モデルに仕事を紹介し、確実に仕事をお金に変えるよう、時に女優をプロデュースし、時に売れるようにマーケティングし、時にトラブルがないようマネージメントします。

これだけの仕事あって、初めて女優へのギャラが発生するのですから、例え、中間マージンが取られたとしても、十分に頼るに値すると言えるのではないでしょうか。
AVプロダクションはモデルという商品で真面目に商売をするれっきとした会社と考えれば、怪しい、うさん臭いというイメージもなくなるでしょう？